桟橋部

多摩川の流れをせき止めない滑走路

 

D滑走路の一部は、多摩川の流れをせき止めないために、埋立構造ではなく桟橋構造でできています。飛行機が安全に離着陸できるよう、50haという広大な桟橋は、杭を海底下70mの深さまで地盤に打ち込み、その杭に鋼製のジャケットを被せ、固定します。その上に、プレキャストコンクリート版を用いて床版を造り、舗装します。軟弱地盤から、はるかに深く杭を打ち込むことで沈下がなく、地震にも強い桟橋が完成します。

桟橋部

施工手順

断面路図

断面路図
※画像をクリックすると拡大表示されます。

構造の特徴

多摩川の通水性を確保するため桟橋形式を採用。
航空機の繰り返し走行に対する変形抑制、疲労耐久性の確保と床版自重の軽量化。
広大な桟橋に作用する温度変化影響を十分に考慮した構造計画。
軟弱地盤上に建設される桟橋構造の耐震性確保。
鋼桁下面にチタン製カバープレートを配置し、内部空間を除湿することにより長期耐久性を確保。

工事の特徴

ジャケット構造の採用、コンクリート床版のプレキャスト化などにより、気象・海象条件に左右される現場施工量の低減を実現。
東京湾内外の製作工場にてジャケットを製作し、建設地点まで輸送。

防食工

海上大気部: チタン製カバープレート(桟橋部下面を覆い、その内部空間を湿度管理することで、腐食環境の改善を実現する。)
干満・飛沫帯: 耐海水性ステンレス鋼ライニング
水中部/土中部: 電気防食

世界最大規模の巨大基盤

ジャケットとは、海中に打設した鋼管杭6本を束ねる63m×45m×35mの鋼製のユニット構造物です。ジャケット上部の鋼桁はカバープレートで覆い、内部湿度を管理することで腐食を防ぎます。 また、海面付近の鋼材は100年以上の耐用が期待できる金属で覆い、腐食を防ぎます。  

ジャケット諸元


※画像をクリックすると拡大表示されます。
 桟橋部 198基
● 標準寸法 W63m×L45m×H35m
 最大重量  約1,600トン
 先行杭本数 約1,170本
 杭長(海底下) 約70m
 桟橋全長 W1,079.1m×L320m
(W838.8m×L204m)
 桟橋部面積 約520.000u